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妄想狩猟小説

フェルヴァールの赫槍 後編⑥ 双嵐

氷の竜巻が雪原を切り裂いていた。ベリオロスが翼を振るたびに、新しい竜巻が生まれる。雪と氷が巻き上がり、視界は白く濁っていた。エルンは弓を構える。四本の矢を同時に番える。弦が鳴る。矢が放たれた。四つの軌道が空中で分かれる。竜巻の上部。下部。上...
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フェルヴァールの赫槍 後編⑤ 壊滅

雪原には、倒れた騎士が点々と横たわっていた。誰も叫んではいない。だが呼吸は荒く、胸を押さえてうずくまっている。竜巻がいくつも立ち上がり、氷と雪を巻き上げていた。視界は白く濁り、戦場の距離感を狂わせる。その嵐の中に、二体の巨獣がいる。雷を帯び...
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フェルヴァールの赫槍 後編④ 氷嵐

巨大な翼。鋭い牙。蒼白の鱗。雪風が唸る。「ベリオロスか。……大きいな」空気を裂く咆哮とともに、雪原へ降り立つ。衝撃で雪が吹き上がる。騎士団の隊列がわずかに揺れた。「第二のモンスターだ!」「飛竜種!!」カイルの目が細くなる。(想定外……)ベリ...
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フェルヴァールの赫槍 後編③ 雪原の罠

雪原に、咆哮が響いた。ラージャン。風穴谷から飛び出した黄金の巨獣は、一瞬で距離を詰めてくる。深雪は振り返りながら走る。足は止めない。銃口だけが後ろを向く。発砲。乾いた銃声。弾丸がラージャンの肩をかすめた。怒りの唸り。ラージャンの脚が地面を叩...
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フェルヴァールの赫槍 後編② 風穴谷

王都フェルヴァールを出発した騎士団は、半日ほどで雪原の奥へ到達した。空は薄く曇り、冷たい風が低く吹いている。視界の先には山の裂け目。黒い岩肌が露出した谷。エルンが言う。「風穴谷だ」雪風が低くうなずいた。「……名の通りだな」谷の奥から、断続的...
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フェルヴァールの赫槍 後編① 王都

王都フェルヴァールは、冬の空気に包まれていた。石畳の通りには人の往来が多く、商隊の荷車が行き交っている。街並みを歩く、1人と2匹のオトモ。女性は、ぱっと人目を惹くほどの美女だった。女性にしては背が高く、長く黒い髪。角度によって、微かに蒼く見...
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フェルヴァールの赫槍 前編③ オオナズチ強化個体戦 その2

Ⅶ.赫槍瞬く間に隊の4人がやられていた。状況は既に壊滅的と言えた。だが、この男はあきらめていない。「エルン!奴の位置は分かるか!」カイルの声。「位置を教えてくれ!そうすれば、オレが奴をやる!」カイルは自分の腰につけられているアイテムを少し見...
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フェルヴァールの赫槍 前編② オオナズチ強化個体戦その1

Ⅱ.毒の森王国北方の森林は、元来は静かで穏やかな場所だった。だがその日、森は“変質”していた。葉は揺れているのに、音がない。鳥も、虫も、鳴かない。馬車の中で、アリアンヌは小さく眉をひそめた。「……空気が、重いわ」近衛兵が外を確認する。「異常...
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フェルヴァールの赫槍 前編① プロローグ

Ⅰ.プロローグ:語られる伝説――山麓道場山から降りる冷気が、開け放たれた障子を揺らしていた。畳の中央に茶碗。湯気がゆらりと立つ。鍛錬後の緩んだ空気。深雪、アイルーのしらゆきが並び、その横にガルクの雪風。対面にゆうた、コマツ、ミツネ。凹凸三人...
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登場人物ビジュアル・設定~傭兵 ヴィクトル・ハウザー~

今回は、先週掲載した「静雪の射手」に登場した、「傭兵」ヴィクトル・ハウザーを紹介します。私個人的に結構お気に入りのキャラで、調子に乗っていろんなストーリーを考えています。そのうち、このキャラだけで短いストーリーを作ったりするのも楽しみだった...
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