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妄想狩猟小説

フェルヴァールの赫槍 後編③ 雪原の罠

雪原に、咆哮が響いた。ラージャン。風穴谷から飛び出した黄金の巨獣は、一瞬で距離を詰めてくる。深雪は振り返りながら走る。足は止めない。銃口だけが後ろを向く。発砲。乾いた銃声。弾丸がラージャンの肩をかすめた。怒りの唸り。ラージャンの脚が地面を叩...
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フェルヴァールの赫槍 後編② 風穴谷

王都フェルヴァールを出発した騎士団は、半日ほどで雪原の奥へ到達した。空は薄く曇り、冷たい風が低く吹いている。視界の先には山の裂け目。黒い岩肌が露出した谷。エルンが言う。「風穴谷だ」雪風が低くうなずいた。「……名の通りだな」谷の奥から、断続的...
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フェルヴァールの赫槍 後編① 王都

王都フェルヴァールは、冬の空気に包まれていた。石畳の通りには人の往来が多く、商隊の荷車が行き交っている。街並みを歩く、1人と2匹のオトモ。女性は、ぱっと人目を惹くほどの美女だった。女性にしては背が高く、長く黒い髪。角度によって、微かに蒼く見...
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フェルヴァールの赫槍 前編③ オオナズチ強化個体戦 その2

Ⅶ.赫槍瞬く間に隊の4人がやられていた。状況は既に壊滅的と言えた。だが、この男はあきらめていない。「エルン!奴の位置は分かるか!」カイルの声。「位置を教えてくれ!そうすれば、オレが奴をやる!」カイルは自分の腰につけられているアイテムを少し見...
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フェルヴァールの赫槍 前編② オオナズチ強化個体戦その1

Ⅱ.毒の森王国北方の森林は、元来は静かで穏やかな場所だった。だがその日、森は“変質”していた。葉は揺れているのに、音がない。鳥も、虫も、鳴かない。馬車の中で、アリアンヌは小さく眉をひそめた。「……空気が、重いわ」近衛兵が外を確認する。「異常...
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フェルヴァールの赫槍 前編① プロローグ

Ⅰ.プロローグ:語られる伝説――山麓道場山から降りる冷気が、開け放たれた障子を揺らしていた。畳の中央に茶碗。湯気がゆらりと立つ。鍛錬後の緩んだ空気。深雪、アイルーのしらゆきが並び、その横にガルクの雪風。対面にゆうた、コマツ、ミツネ。凹凸三人...
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登場人物ビジュアル・設定~傭兵 ヴィクトル・ハウザー~

今回は、先週掲載した「静雪の射手」に登場した、「傭兵」ヴィクトル・ハウザーを紹介します。私個人的に結構お気に入りのキャラで、調子に乗っていろんなストーリーを考えています。そのうち、このキャラだけで短いストーリーを作ったりするのも楽しみだった...
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静雪の射手

第一章 金冠の咆哮「金冠だぞ。これで文句は言わせない」若いハンターの声が荒野に響く。崖縁の乾いた風が砂を巻き上げる。その下から、地鳴りのような咆哮が轟いた。空気が震える。ティガレックス・・・金冠級の大きさだ通常個体より一回り大きい、では足り...
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見ようとすれば ― カムラの里の凹凸三人組 ―まとめページ

初任務。再戦。そして、追わないという選択。若き三人が“見る強さ”に出会う物語。
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見ようとすれば ― カムラの里の凹凸三人組 ―④

第四章:夕暮れ里の灯が、ひとつずつ点いていく。ゆうたは肩を押さえながら歩いている。傷は浅い。だが、思ったより重い。「……止めきれなかった」小さく、独り言のように。誰も聞いていないふりをする。コマツは何も言わない。ただ歩調を合わせる。ミツネは...
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