ベリオロス

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妄想狩猟小説

フェルヴァールの赫槍 後編⑧ 戦いの後

雪原に静寂が戻っていた。さっきまで吹き荒れていた氷嵐は消え、風だけがゆっくりと雪を流している。カイルはその場に腰を下ろした。「……はぁ」肩で息をしている。腕が震えていた。エルンが歩いてくる。「おい」カイルが顔を上げる。「ん?」エルンが言う。...
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フェルヴァールの赫槍 後編⑦ 決着

ベリオロスが翼を広げた。雪原の空気が震える。氷嵐が渦を巻いた。雪面から四本の竜巻が立ち上がる。巨大な白い柱。視界が瞬時に奪われた。深雪がボウガンを持ち上げる。照準を固定する。しらゆきが小さく言った。「来るニャ」ベリオロスが咆哮した。竜巻が膨...
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フェルヴァールの赫槍 後編⑥ 双嵐

氷の竜巻が雪原を切り裂いていた。ベリオロスが翼を振るたびに、新しい竜巻が生まれる。雪と氷が巻き上がり、視界は白く濁っていた。エルンは弓を構える。四本の矢を同時に番える。弦が鳴る。矢が放たれた。四つの軌道が空中で分かれる。竜巻の上部。下部。上...
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フェルヴァールの赫槍 後編⑤ 壊滅

雪原には、倒れた騎士が点々と横たわっていた。誰も叫んではいない。だが呼吸は荒く、胸を押さえてうずくまっている。竜巻がいくつも立ち上がり、氷と雪を巻き上げていた。視界は白く濁り、戦場の距離感を狂わせる。その嵐の中に、二体の巨獣がいる。雷を帯び...
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フェルヴァールの赫槍 後編④ 氷嵐

巨大な翼。鋭い牙。蒼白の鱗。雪風が唸る。「ベリオロスか。……大きいな」空気を裂く咆哮とともに、雪原へ降り立つ。衝撃で雪が吹き上がる。騎士団の隊列がわずかに揺れた。「第二のモンスターだ!」「飛竜種!!」カイルの目が細くなる。(想定外……)ベリ...
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