― そして地味に一番苦戦したのは「左右」だった ―
やっとこさ、蒼眼の雪稜録を書き上げた。
物語としては満足しています。
五章構成で、深雪と蒼眼の巨獣、そして編纂者アルデラン。
設定も一つ一つ考えたうえでそれを整合性持たせてストーリーを組み立てる。
なかなか楽しい作業でした。
…となると、やっぱり欲しくなるのがアイキャッチ画像。
せっかくなら
「おお、これ本にしたの?」
と言われるくらいの表紙が欲しい。
というわけで、AI画像生成に挑戦してみた。
第一の壁:画風問題
最初にぶつかったのは、「画風」。
イメージイラストを作っているときにも結構頻繁に遭遇する問題です。
こちらが思っている深雪と、AIが出してくる深雪が違う。
・アニメ寄りになりすぎる
・リアル寄りで冷たくなりすぎる
・ファンタジー感が弱い
というブレが出る。
今回の場合、顔がアニメ調に寄り過ぎていました。

これはこれでよいのですが、もうちょっとリアル寄りにしたい!
そして、稲妻がない方の眼からも出ていたり💦
そこでやったのが、
すでに作ったイラストを“参照しながら”画風を固定する
つまり、
- 「semi-realistic fantasy」
- 「cinematic lighting」
- 「blue-white winter palette」
などを明示し、
さらに“既存イメージに寄せる”指示を入れた。
A semi-realistic fantasy book cover illustration,
snowy mountain battlefield,
cinematic lighting, high detail,
blue-white winter color palette.

イメージはこれで!で指示してみました。
これでだいぶ安定……でも、蒼眼の巨獣は「左目」を失っているという設定。

第二の壁:モンスターの眼が左右逆問題
ここからが本番。
蒼眼の巨獣は
- 片眼が失われている
- 失われていない眼は雷を放つ
という設定。
ところが……
何度やっても、光る眼が逆になる。
「右」という設定なのだが、どうしても「左」眼が光ってしまう。
最初はこう指示した。
The LEFT eye must glow.
The RIGHT eye must be a hollow socket.
でも逆になる。
viewer基準にした。
image-basedにした。
monster基準にした。
全部ダメ。
どうやらモデル側が
「構図として強い側の眼を光らせる」
という補正をかけているらしい。
解決策:左右で戦うのをやめた
転機はこれ。
「左右」ではなく
構図で縛る。
The glowing eye must be on the outer edge of the image.
The inner eye (closer to the hunter) must be hollow.
さらに、最終的には
深雪と巨獣の配置を逆にする
という荒技。
これでついに成功。
生成結果(構図反転成功版)

左右問題は、構図問題だった。
AIは理屈よりも「画面の流れ」を優先する。
これ、かなり勉強になった。
第三の壁:深雪と怪物の間イナズマ問題
次に起きたのがこれ。
ちょっと全体的に演出を調整したところ、
雷が、
二人の間を繋いでしまう。

演出的にはかっこいい。
でも違う。
この物語は、
- 静の深雪
- 暴の巨獣
- その間にある“緊張”
が大事。
だから中央に雷はいらない。
解決したプロンプト
The lightning must extend outward into the open sky,
away from the hunter.
It must NOT cross between the monster and the hunter.
There must be empty snowy air between them.
「between」を明示的に否定。
中央は“空白”と指定。
最終完成版

雷は外へ。
中央は吹雪だけ。
これでようやく完成。
やってみて分かったこと
AI画像生成は
- 画風との戦いではない
- 言葉との戦いでもない
- 構図との戦い
だった。
左右は信用しない。
モデルの癖を読む。
対称性を壊す。
これがコツ。
まとめ
蒼眼の雪稜録を書いた。
表紙をAIで作った。
気づけば、
一番苦戦したのは
「左右」だった。
でも、完成した一枚を見ると、
「やってよかった」
と素直に思える。
次は帯コピーでも作ろうかな。
オチ
なんと、なんと、なんと!
これほど苦労したにもかかわらず、蒼眼の巨獣の設定資料を再確認したところ、巨獣は「左目」を失ったという設定に……
つまり、最初から「左右はあっていた」!
が、
作者である私自身が設定を忘れて必死こいて逆指示をしていた!
というオチでした。
その後、紆余曲折して完成したのがこちら。
途中バージョンよりもちょっとアニメ調に寄っていますが、この辺で力尽きましたw

生成AI、なかなか楽しいですね♪
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