(中)
ちょっと中だるみ感が出てしまうけど、終盤の決戦に向けた準備が着々と整い始める。
敵の陰謀も徐々に明るみに出てきて、物語の全容が見えてくるようになってきた。
また、ローランドとヒロインであるスーザンも結ばれるが、このままではすまないぞという感じがひしひしとしていて、緊張感を盛り上げてくれる。
3人のガンスリンガー(2名は見習いだが)の運命はどうなっていくのだろうかと。
元々は1冊なのだから相当ボリュームのある本だが、3冊に分割してもその重さは変わらない。
(下)
ローランド達3人と無法者集団(とそのバックにいる大物の敵)との戦いが本格的に始まり、悲劇的なヒロインの最後などが描かれていく。
前作に登場したチクタクはせっかく登場するがちょっと残念な形で出てくる。
もう少し活躍してほしかったんだけど、きっとキングがあんまり気に入らなかったんでしょう。
この魔導士と水晶球は結構なボリュームでやはりさくっと読めるような文章でも内容でもない。
飲み物にたとえるとお汁粉とかゼリードリンクのあったかいやつみたいにさらっとは行かない。
しかし、とにかくこの本を翻訳している人に拍手を送りたいと思う。
原作を英語で当然読んだことがないわけだけど、この文体は英語の言い回しがそのままこうなのだろうなと思わせてくれる結構難解な言い回しが多い。
こういう文書を英語で読まされたらとてもじゃないけど最後まで読めたものではないだろう。
(いや、奇跡が起こってすごく英語が上手になるのかもしれないけど、やっぱり厳しいだろうな)
あと、この本は放送禁止用語がバシバシ登場します。
日本ではエロ小説でもこんなには出てこないだろうなというくらい下品な言葉が連発して出てきますが、やっぱりこの辺も外国の文化なんだろうなぁとかちょっと思ったりしますね。
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