千里眼の水晶体

読書
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最近、再び読み始めた千里眼新シリーズの三作目
今回は、臨床心理士の主人公が飛行機から降りられなくなる潔癖症の女性をカウンセリングするところから始まり、旧日本軍の開発した細菌兵器の蔓延から日本を救うというでかい話になっていくという、きちんと千里眼シリーズのスタイルを持った作品で前2作同様、楽しめた。
最初の頃のなんとなく出てくる会話(にしては、説明的過ぎるので、あとで伏線の回収があるんだろうなと思わせてくれるように書かれているんだけど、その点が作者の計算なんだろうと思う。)がきちんと最後に回収されるのが気持ちいい。
いい意味でちゃんと読者の方で次が読める(というか、期待できる)構成になっているのだ。
その後も結構刊行されているようなので、きちんと全部読んでおきたいと思う。
嫁の評価である、以前よりもスケールが小さくなったという指摘は確かにその通りだけど、ファントム・クォーターの時に感じたようにこの短い数冊の作品はそれぞれで比較的大きな事件(とはいえ、これまでのシリーズのような人類の危機的なものではない)を扱っているけど、基本的には一つのストーリーとして読んでおいた方がいいだろう。
the start ・・・序章。メフィストコンサルティングの新しい敵もちょこっと登場
ファントム・クォーター・・・メインテーマ。間接的にではあるが、新たなライバルとの戦い
千里眼の水晶体・・・締め。そして、新たなライバルの誕生→次のストーリーに続く
という感じ。
3冊あわせるとそれなりにこれまでのシリーズに負けないくらいのボリュームがあると思う。
同時に刊行されたので、こういう風に読んだ方がいいのかもしれない。
というか、今後の千里眼シリーズはこういう風に続きのストーリー展開なのかな?
既に結構シリーズが進んでいるけどまだ3冊しか読んでいない時点での感想という事で。
本って面白いなぁと思う。
しばらくは楽しめそうだ。

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