2008年/日本/133分
原作も読んでいないので、最初はこの主人公がイキガミという制度をぶち壊す!というようなストーリーを想像していましたが、全然違う。
原作も読んでいないので、最初はこの主人公がイキガミという制度をぶち壊す!というようなストーリーを想像していましたが、全然違う。
イキガミ自体はもう不可避な災厄や天災のような位置づけで、それに対して巻き込まれてしまう人々の人間模様を描いた作品になっている。
うーん、のっけからリアリティがないところでこういう人間ドラマやられてもねぇと思ってしまうのだが、数個あるうちのひとつだけ、目の見えない妹に角膜を提供しようというする兄のストーリーには心打たれるものがあった。
どうしてだろう?と思ったのだが、このエピソードが唯一自分に投影可能な程度のリアリティを持っていたからだろう。
兄が最後に妹に言う台詞はちょっとほろっとさせられる。
これだけでもこの設定とストーリーではかなりの成功だったのではないだろうかと思う。
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